島旅での朝が好き

島旅での朝が好き

島旅の楽しみのひとつ、朝の時間。

朝といっても、太陽がじわじわ顔を出す時間帯が特に好きだ。

前日どんなにお酒を飲んでも、どんなに遅く眠っても、早起きして散歩に出かけたい。

散歩から帰ったらまた眠ることも少なくないけれど。

 まだみんなが眠っている頃

島の朝

まだ薄暗い頃、そーっと起きて顔を洗い、ギョサンを履く。

民宿やゲストハウスの玄関をそーっと開け閉めする瞬間はいつもニヤけてしまう。脱出成功!みたいな気分になるから。

忍者のようにコソコソしていたので、玄関前でうーんと伸びながら深呼吸したあとは開放感に満ちあふれる。

それはよく晴れていても、曇っていても、しとしと雨が降っていても変わらない。

 そっとあるいて浜辺にゆく

誰もいないビーチ

島の朝はキンと静か。

すれ違う人もほとんどいない。

なにも動き出していないように思えるが、雲は悠々と流れ、太陽はじわじわと顔を出し始める。

波打ち際には絶えず波がやってきて、たまに魚が跳ねる。

まだ誰もいないビーチでぼんやりしているとそんなことに気づき、同時にみちみちとしたエネルギーを感じる。

だからやっぱり朝が好き。

朝の景色と音

昇る太陽

ぼんやりするのに飽きてきたら、ストレッチをしたり、手紙を書いたりする。手紙の宛先は大切な友人や家族のときもあれば、自分のこともある。

BGMはザッパーンではなく、ちょっと弱々しい波の音。

自分の呼吸音やペンを走らせる音の横でカチカチ聞こえるなと思ったら、ヤドカリが石の上を歩いていた。

しばらくすると軽トラックが走る音と漁船のエンジン音が聞こえてくる。

ビーチにも人がポツリポツリやってきて、ザクザクと砂を踏みしめる音も加わる。

だからやっぱり朝はいい。

 

朝の会話

朝の時間は特別

朝ビーチにやってくるのは、ほとんどが地元の人。

おはようございますと挨拶を交わすだけの人もいれば、隣に座って話をしてくれる人もいる。

あるとき出逢ったおばあちゃんは『アンタ、これだけは覚えときなさい』と言って人としてどうあるべきかの話をしてくれ、またあるときは『今はここで○○の仕事をしているけど、来月には○○に行くんだ。ここに来る前は○○でこんなことをして食いつないでいた』とわたしには考えられない生き方をしているお兄さんにも出逢った。

釣りをしていたおじいちゃんが近づいてきたと思ったら『ヒトデが釣れたからあげる』と生きてるヒトデを渡されたこともあった。

だからやっぱり朝が楽しい。

島を旅するときの楽しみ、そのひとつが朝なのです。