海で泳ぎを披露してくれた渡名喜島の子どもたち

海で泳ぎを披露してくれた渡名喜島の子どもたち

梅雨の晴れ間のあがり浜

海になにやら浮かんでいる

渡名喜島の東に位置するあがり浜。

沖縄では「東=あがり」と読む。

この浜にはウミガメがよくやってきて、シュノーケルやSAPをしているとたまに顔を合わせる。

そんな、うつくしい美ら海に、なにやら浮かんでいる。

不思議に思っていると、島でくらしているであろう親子がやってきて、ふたりはTシャツと半ズボンのまま海へバシャバシャと入っていった。

渡名喜ブルーの海

わたしは近くに行き、ふたりに尋ねた。

「こんにちは!これは何ですか?」

『もうすぐ水上運動会があるんですよ~。これらはそのときに使うんです。わたしたちは、今から泳ぎの練習をね。』とお父さん。

『いまからクロールならうの~!はじめはね、もぐるのもこわかったけど上手になってきたみたい!ここで練習してると、たまに、おさかなに会えるよ!』と女の子。

水上運動会

あがり浜

100年近く続く、渡名喜島ならではの伝統行事。

毎年6月の満潮時、大人も子どもも海に入って、島から離れてくらす人も帰省して、みんな一緒に騎馬戦・玉入れ・綱引き、リレーなどを楽しむそう。

競技する人、応援する人、影で支える人、島人みーんなの力が合わさって、とってもにぎやかなんだろうな。

『本番は来週だから、あんたも観てったらいいよ~。』

とお父さん。うーん!これは観てみたい!!

海よりもキラッキラで、太陽のような子どもたち

練習をする子どもたち

しばらくすると、子どもたちがどんどん海にやってきて、飛び込んだりクロールをしたり潜ったり、それぞれ練習を始めた。

女の子は浅瀬でキャッキャと言いながら、男の子たちは浮き台から派手に飛び込み、また浮き台に上がって今度はふたりで派手に…をくり返す。

日暮れになっても、子どもたちは夢中で練習を続ける。

わたしは宿に戻る前、「練習も本番もがんばってね!」と、子どもたちに声をかけた。

すると子どもたちは、

『見てみてー!こんなに泳げるようになったんだよー!いくよー!!』

と言って泳ぎを披露してくれた。

そのイキイキとした表情は、今でも忘れられない。

この島にはなんにもないって言うけれど、海よりもキラッキラで、太陽のような子どもたちの姿があった。