久米島のはての浜をふたりじめ。贅沢気分と同時に感じた無人島の怖さ。

久米島のはての浜をふたりじめ。贅沢気分と同時に感じた無人島の怖さ。

久米島に『はての浜』という無人島がある。

全長7キロほどで細長い形をしたその島は、草も木も生えておらず、ただただ真っ白な砂浜が続いているだけ。

周りを囲むガラスのような海とさらっさらの白砂が言葉にならないほどの美しさを創り出し、沖縄県内の中でも大人気のスポットとなっている。

 お客さんは2人だけ

船長

はての浜へは久米島から船で渡る。定期船はないので、渡し船サービスやツアーに申し込んで連れて行ってもらう。私は宿のお父さんおススメのショップにお願いした。

このときのお客さんは、ひとり旅であろうお姉さんと私の2人だけ。お姉さんはあまりお話好きではない様子で、ひとことふたこと交わして会話は終了。

ところどころ浅瀬や岩場があって、ボートは速くなったり急にゆっくりになったり。海の色の変化はもちろん、船長の運転技術にも感動した。

ジャブジャブ歩いて上陸

はての浜

しばらくしてボートが止まり『ここで降りて、ジャブジャブ歩いて上陸してね~。3時間経ったら迎えに来るからね~』と船長。

どうやら30mくらい先に浮かんでいる砂山が『はての浜』らしい。人の気配はなかった。

はての浜には桟橋などないので、ボートから直接海に降りて上陸することになる。ラッシュガードにギョサンという格好で行って正解だった。(はての浜に行く人はこの点を考慮して服装や持ち物を決めるべし。)

降りた場所は足が埋もれるほどやわらかい砂地で、膝下までなまぬるい海水に浸かりながら、せっせとはての浜を目指した。

歩きにくいうえに暑い。やっとの思いで上陸し、海のほうへと振り返る…想像以上の美しさに3秒くらい呼吸することを忘れていた。

船長は来た道を戻っていき、私とお姉さんだけが取り残された。

 ここには影すらない

影もない
ポツンと佇んでいるのはトイレ

この日はとてもよく晴れており、白砂が反射して目も開けられないほど眩しかった。サングラスを忘れてしまったことをこれほど後悔したことはない。

建物もなければ木もないので影ができず、物を置くためのやぐらのようなものが細長い影を作ってくれているだけ。(海の家も自販機もないので、飲み物は必ず持参すべし!)

このまま陸地にいたら干からびるか焦げてしまう。

迎えに来てくれるまでの3時間…とにかく泳いだ!笑

疲れても泳ぐしかなかった。

 ふくらむ妄想

はての浜

ここは沖縄屈指の観光地。なのに3時間もの間、私たち以外の観光客はひとりも現れなかった。

なんとも贅沢だなぁという気持ちと、なにかあったらどうすればと不安な気持ちが半々に。

例え干からびてしまっても、クラゲに刺されても、ダツに襲われても、すぐには助けが来ない…。迎えを忘れて置き去りにされてしまったらどうやって生き延びよう…。ビビりな私の妄想はどんどん膨らんでゆく。

お姉さんと不安をシェアしたいのに、やはり話しかけないでオーラが引き続き。

迎えの時間近くなると私は泳ぐのをやめ、海の彼方を見つめて船長の姿を探した。

来ない!!うちなータイムにしても遅い!!

もしかして…と思ったそのとき『おーい!遊んだか~?』と後ろから声が!

どうやら私は自分が来た方角を間違えており、真逆の彼方をひたすら見つめていたらしい。

ホッ、よかった。

はての浜はとても素晴らしいところだった。でも次は大人数で行きたい。